会長メッセージ

2013年 - ご挨拶
アジア連帯委員会(CSA)会長 吉井 眞之

2013年9月


第33回定期総会に出席いただきました役員および代議員の皆さん、大変ご苦労様です。
日頃より、アジア連帯委員会の活動にご理解と、ご協力をいただき心から感謝を申し上げます。

また、来賓としてご臨席を賜りました、連合の山根木総合組織局長、在日ラオス大使館ポンケオ・カンパウォン書記官におかれましては、私共のために時間をおとりいただき、誠に有難うございました。
今日までいただいています変わらぬご支援・ご協力と併せて、心からお礼を申し上げます。
後ほど、連帯と激励のご挨拶を賜りますよう、宜しくお願いいたします。

昨年9月27日に開催しました、第32回定期総会で決定いただきました「2012年度事業計画」に基づきこの1年間、評議員会と常任理事会で具体化の検討を行いながら活動を進めてきました。
「救援衣料を送る運動」「ラオス初等教育改善としての・・学校建設運動」「ラオス高等教育改善としての・・高校寮支援」の3事業を柱として、都度の課題を克服しつつ着実に歩を進めることが出来たと考えています。

詳細は、この後の事務局長からの「2012年度事業報告」に委ねますが、私から感謝を含めて、次の2点について触れさせていただきます。

第1点目は、「救援衣料を送る運動」を進めるにあたって生じた課題への対処についてです。2012年度に実施した「第29次救援衣料を送る運動」に於いて、船積み通関後に、東京税関から通関業者を通じて「事業開始から30年を経過し、救援物資としての緊急性が薄れているので、中古衣類として輸出する場合の本来の規則に従って欲しい」との指摘がありました。

本来の規則とは「中古衣料そのものであること」そして、それが確認できる「定められた荷姿であること」とされており、「ダンボール箱での梱包」は規則外であるとされています。指摘に従って規則に対応した荷姿とした場合、私たちの取り組みに、手間的・費用的に多大な影響を与えると判断し、通関業者を通じて税関当局に、連合を通じて通関関係労働組合に働きかけていただきました。
その結果、「中古衣類に限定したダンボール箱での梱包」で通関可能との判断が出来るに至りました。この間の、連合をはじめ関係労組・団体のご協力に対し改めてお礼申し上げますとともに、ダンボールに添付される「CSAシール」が「救援用中古衣類である」ことの証しとみなされることになるため、その徹底を改めてお願いししておきます。

第2点目は、24番目校となる小学校建設についてです。
CSAの会員組織であります、基幹労連は結成10周年を迎えた本年、「結成10周年記念事業」の一環として、「ラオスへの小学校建設と寄贈」を決定し、CSAに委託していただきました。
基幹労連の関係者とCSA事務局で、2度に亘りラオスを訪問し、建設候補地の選定と、建設に掛かる契約調印を終えました。明年の半ばまでの完成に向けて建設工事が始まります。
基幹労連の皆さんに改めて感謝を申し上げます。

この1年、「連合からCSAへの支援のあり方」について、連合担当部門へのお願いと、意見交換を重ねて参りました。
最終的には、従来同様に「連合愛のカンパ」からの拠出で我々の活動を支援いただくことを確認し、2013年度も前年同様の額を確保していただきました。
厳しい財政状況の中での対応に、改めて感謝を申し上げますとともに、CSAとしても引き続き自助努力を行っていくことが重要であると認識しています。

2013年度は引き続いて「救援衣料を送る運動」「学校建設運動」「高校寮支援」の3事業を柱として、活動を進めたいと考えています。
「第30次救援衣料を送る運動」のスムーズな通関を含めての完遂と、「基幹労連建設・寄贈の第24番目校」の完工と引渡しをはじめ、皆様のご協力とご支援をいただきながら、着実に進めて参る所存です。

具体的な事業計画とそれを支える予算などについて、本日協議していただくことになります。
限られた時間ですが、代議員の皆さんからの忌憚のないご意見により、方針を補強して頂き、アジア連帯委員会が皆さんと一体となって活動を進められるようお願いし、挨拶とさせていただきます。

アジア連帯委員会(CSA)会長 吉井 眞之