会長メッセージ
2024年 - 第44回定期総会 会長挨拶

2024年9月25日
大変お忙しい中、CSA第44回定期総会にご参集いただき感謝申し上げます。
本日は来賓として連合から小熊(おぐま)副事務局長、国際労働財団(JILAF)から相原理事長、難民を救う会(AAR)から久保田支援事業部長にご臨席いただいております。ご来賓の方々におかれましては、大変お忙しい中、誠に有難うございます。後ほどご挨拶を宜しくお願いします。
私たちCSAの活動は、連合、会員団体および個人会員の皆様からの物心両面の支えによって継続されており、おかげさまで結成以来43年目の活動に入っています。この定期総会の冒頭に、今日までの長きにわたる皆様方のご支援ご協力に心から感謝申しあげます。
<この1年間のCSAを取り巻く情勢>
現在のCSAを取り巻く情勢について簡単に触れます。
まず元旦に発生した能登半島地震についてです。改めて亡くなられた方々に心から哀悼の意を表するとともに、負傷された方々、被害を受けられた方々に対してお見舞い申し上げます。残念ながら復興に向けた取り組みは遅れていると言わざるを得ません。復興に向けた動きが早まることを祈っています。
2022年の2月24日に始まったロシア軍によるウクライナ侵略は依然として続いており、激しい戦闘が続いています。ウクライナ国民の悲惨な状況に終止符を打つべく早期の停戦とロシア軍の撤退を強く望むものです。
昨年10月7日ハマスの奇襲攻撃により多くのイスラエル国民が殺され約240人の人質がとられました。対するイスラエル軍のハマス掃討作戦によりガザ地区を中心として多くのパレスチナ民間人に犠牲が出ています。現在の戦闘を早期に終結し全ての人質が解放されることを強く望むものです。
一方、国内においては、日本列島は温暖化の影響で台風10号をはじめとする多くの台風が直撃し、大雨・洪水による大きな被害が発生してきました。
更に南海トラフ地震に対する備えが求められるという状況になっています。
このように国内外に多くの課題を抱えている状況が続いています。
<CSAの主要活動>
このような中、CSAは、昨年9月開催の第43回総会で決定した方針に基づき活動を進め、3月開催の第27回評議員会での議論も踏まえ活動を進めてきました。現在CSAとしての3つの主要事業である「救援物資事業」「小学校建設・補修事業」「教育支援事業」の活動状況と今後の取り組みの考え方について触れます。
1.救援物資事業
これまで36年わたり取り組んできた「救援衣類を送る運動」は、費用対効果も踏まえると、その役割を終えたと判断し終了しました。
現在は現地のコーディネーターと連携し、ラオス保健省を通じて必要なものを支援する活動を進めています。今年度も現地で活動している他の国際NGO団体とも連携して取り組みを進めたいと考えています。
2.小学校建設・補修事業
ラオスにおいて義務教育を受けられない状況を少しでも改善するために、1995年以降、小学校を建設し寄贈する活動を進めてきました。
UAゼンセンの全面的支援により第26番目校ハッパン村小学校については、8月に完成、11月に引き渡し式を行う予定となっています。ご支援に心から感謝申し上げます。
また昨年6月から7月にかけて行ったクラウドファンディングで集まった寄付金によって第15番目校パホム村小学校の補修を無事完了しました。多くの会員団体・個人の皆さん、そして多くの一般の方々からの心のこもった寄付に対して心から感謝申し上げます。
3.教育支援事業
貧困などの事情によって進学が困難な生徒のために、寮を建設し生活と学業を支援することにより高等教育への道を拓くため、2002年にサンティパープ高校に学生寮を建設・寄贈し、今日まで支援を継続しています。
卒業した寮生は、総じて優秀な成績で日本への留学も果たすなど国を支えるリーダーとして成長しています。今後もこの支援を続けるとともに、新たな教育支援についても検討していきます。
今申し上げた3つの主要事業については、現地の状況を踏まえて取り組んでいきます。CSAがこれらの事業を展開するには、連合愛のカンパの支援金と会員からの募金が頼りです。今後とも「救援物資募金」「小学校建設・補修募金」「教育支援募金」へのご協力をよろしくお願いします。
本日の総会では、この1年間の活動を報告するとともに2024年度の事業計画・予算・役員の改選などについて決定していただくことになります。限られた時間ですが、代議員各位の議案内容に対するご賛同を心から願い、開会にあたっての挨拶とさせていただきます。
