会長メッセージ

2015年 - 第35回定期総会 会長挨拶
アジア連帯委員会(CSA)会長 吉井 眞之

2015年9月


第35回定期総会に出席いただきました役員ならびに代議員そして傍聴者の皆さん、大変ご苦労様です。
日頃より、アジア連帯委員会(CSA)の活動に対して、ご理解と、ご協力をいただき心から感謝申し上げます。

また、来賓としてご臨席を賜りました、連合の小川副事務局長、在日ラオス大使館のソンポーン一等書記官におかれましては、大変お忙しい中にも拘わらず私共のために時間をおとりいただき、誠に有難うございました。
日頃のご支援・ご協力と併せて、心からお礼を申し上げます。
後ほど、連帯と激励のご挨拶を賜りますよう、宜しくお願いいたします。

昨年9月24日に開催しました、第34回定期総会で決定いただきました「2014年度事業計画」に基づいてこの1年間、評議員会と常任理事会で具体化の検討を行いながら活動を進めてきました。

「救援衣類を送る運動」「ラオス初等教育改善としての・・学校建設および補修」「ラオス高等教育改善としての・・高校生寮支援」の3事業を柱として、多くの皆さんの協力を得ながら、活動を進めることが出来ました。

詳細は、この後の「2014年度事業報告」に委ねますが、私からは次の3点について、今後の方針の一端も含めて述べ、挨拶とさせていただきます。

第1点目は、「救援衣類を送る運動」における輸送募金拡大への協力要請と結果についてです。

円安による海外輸送費の上昇、通関作業への専門員配置による新たな費用の発生等により救援衣類を送るための費用が増大し、CSAの財政に大きな影響を及ぼして来ています。

そのため、従来から「救援衣類の提供と海外輸送費の募金をセットとして」お願いしている事を、改めてそれぞれの組織内で浸透を願うべく、昨年の6月から7月にかけて事務局が中心となって役員の皆さんの協力を得て11組織を訪問し、実状の説明と募金拡大への協力をお願いしてきました。

その結果、2014年度の「第31次救援衣類を送る運動」における輸送募金は前年度を約30%(金額にして158万円)上回る702万強の集約を図ることができました。
この金額は、第31次救援衣類の海外輸送費総額の約80%に当たり、過去の実績である60%前後を大きく上回ることができました。

改めて、ご協力いただきました皆様方に心よりお礼を申し上げるとともに、今後とも引き続いて「衣類の提供と海外輸送費募金のセットでの取り組み」を宜しくお願いいたします。

第2点目は、小学校の建設と修理についてです。

2014年度は、資金的な事情により新しい小学校建設にかかわる準備を含めての取り組みは見送らざるを得ませんでした。

他方で、修理につきましては、1月に実施した「ワーキング・スタディ・ツアー」、2月に実施したJP労組東京地本関係者との「ラオス訪問調査」、5月に基幹労連関係者と実施した「ファサン村小学校1年目点検」の結果に基づいて。4番目校(1998年、ソムサバット村小学校)、14番目校(2004年、シェンレーナ村小学校)、24番目校(2013年、ファサン村小学校)3校の修理および改修工事の準備と手配を行いました。

CSAの財政状況からして、残念ながら自前での学校建設には一定の期間を要すると言わざるを得ません。
従いまして、当面は既設校の修理を優先しながら、新規建設のための資金を蓄える努力を継続したいと考えています。

第3点目は、サンティパープ高校生寮の支援についてです。

建設し提供を開始してから13年目を迎えたサンティパープ高校生寮は、1学年30名・計90名の遠隔地出身の入寮生とその家族にとって、欠く事のできない存在となっています。
卒寮生は総じて成績優秀で、中には日本に留学するケースも見られ、将来のラオスを担う人材育成に私たちの活動は少なからず貢献していると言えます。

運営面では、3年に1度の運営費の契約更新を行い「食費の10%増」を織り込んだ年間総額約435万円となる、2018年6月末までの新契約を県・高校・CSAの3者間で調印しました。

また、設備面では、当面の課題であったトイレをはじめとする水回りの修理に着手することができ現在工事進行中です。
なお、工事費用は昨年9月に解散した建設連合から頂戴しました寄付金(100万円)を充てさせていただきました。

本日の定期総会では、「2015年度の事業計画」と、その裏づけとなる「2015年度予算」を中心に協議していただくことになります。

限られた時間ですが、代議員の皆さんからの忌憚のないご意見により、方針を補強して頂き、アジア連帯委員会(CSA)が皆さんと一体となって活動を進められることを心からお願いし、挨拶とさせていただきます。

アジア連帯委員会(CSA)会長 吉井 眞之