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2004.04.01 シェンレーナ村小学校引渡し式、3月16日に!!

ラオスのビエンチャン自治区パクグム地区シェンレーナ村に建設中の小学校の落成引渡し式を3月16日に行うこととなりました。シェンレーナ村小学校はアジア連帯委員会がラオスに建設する第14番目の学校です。訪問団は、伊藤会長を団長に、学校の建設資金を全額負担していただいた全郵政東京地方本部の代表8人を含む、13人が参加します。 引渡し式では、ミニ運動会やゲーム大会などを行い、生徒や村人との交流を行う予定です。

・・・・ハンデを背負って暮らす帰国難民・・・・
 
 学校は、ビエンチャンから約90キロほど北に離れています。村には、難民として一度、土地を離れた人々が多く住んでいます。こうした人々は、帰国後もさまざまなハンデを背負って暮らしています。この村の人々も例外ではありません。これまで使用してきた学校はだいぶ傷んでいます。乾季には赤い土ぼこりが舞い、雨季には泥沼のようになる道が、国道までの15キロあまりを繋いでいます。途中には鉄骨の上に板を敷いただけのような橋が二本架かっています。昨年10月に現地を視察したときは「車が渡れないかもしれないので歩くほかない・・・・」といわれた橋です。
・・・・学校の完成を待つ180人の子供たち・・・
 村人の財産である牛や鶏は痩せ細っています。土地も決して豊かとはいえなさそうです。これまでの井戸は危険だからと新しく掘りなおしました。しかし、村に暮らす子供たちは、元気いっぱいです。家の仕事もよく手伝います。牛の面倒を見たり、畑仕事の手伝い、水汲みをしたりしています。こうした子供たち180人が学校の完成を待っています。次回の報告では、こうした子供たちの声と笑顔を報告します。
・・・・高校生にジャージを寄贈!!・・・・
  3月17日には、ラオスの教育支援活動の一環として、ルアンパバンのサンティパープ高校の寮生に、120着あまりのジャージとバレーボール、サッカーボールなどを寄贈します。この寄贈は、UIゼンセン同盟と全郵政東京地方本部のご協力により実現したものです。 「寮生の中には、洗濯物が乾かないと着替えのないような子供もいる。家庭着、運動着、パジャマ代わりなど利用範囲が広いジャージを寄贈して欲しい」などと、昨年10月、小学校の建設契約などのため訪問したCSA代表団に学校側から要請がありました。 この寮は、皆さんの寄付で建設したものです。現在53名の生徒がいます。今年の9月には新たに30名の生徒が入寮する予定です。
・・・・クッチナン村小学校の1年後点検も・・・・
  同じく17日には、2003年3月に引き渡したクッチナン村小学校の1年後点検を行います。この小学校はルアンパバンの郊外にあります。昨年10月に訪問した時は、雨漏り箇所が数箇所あり、修繕を求めました。今回は、団体会員の建設連合から一級建築士の嶋さんに参加してもらいます。嶋さんには、四番目に建設したソムサバット村小学校なども見てもらいます。そして、専門家の立場から今後の活動の参考になるような、さまざまなアドバイスをもらうことになっています。
・・・・学校の維持管理などで話し合い!!・・・・
ラオス・労働社会福祉大臣らと会見
  このほか今回の訪問では3月15日に、ラオスの労働社会福祉省、同18日は教育省と保健省を訪問します。労働社会福祉省は学校建設の窓口となってきた役所です。教育省は学校の維持管理を担当する役所です。学校を引き渡した後は教育省が管理責任を負うことになっています。保健省は、救援衣類活動の窓口です。 ラオス側とは学校の維持管理問題、救援衣類活動のあり方などについて話し合います。アジア連帯委員会は、ラオスでの学校建設はこれで取りやめる方針を打ち出しています。今後は、建設した学校の維持管理状況などを調査し、アフターケアーを中心にした支援活動を行う予定です。救援衣類料活動については、その必要性や訪問団の派遣問題などを話し合う予定です。  
・・・・今後の救援活動で話し合い・・・・
タイ・依然として大きな貧富の格差
  タイでは19日に社会開発安全省を訪問し、ワンロップ福祉局長と会い、救援衣類活動の必要性などについて話し合います。アジア連帯委員会は毎年、タイに代表団を派遣し、 皆さんから寄せられた中古衣類を直接、届ける活動を行っています。最近では、この訪問団に参加した人々から、タイへのこれ以上の支援に疑問を投げかける声が高まっています。 現在のタイは、タクシン首相自ら「タイにODAは必要ない」というまでの国になっています。 その一方で、月額990バーツ(約2,770円)以下で生活する人が約600万人もいます。バンコク 市内の中心部にもトタン板で囲われたスラムがあります。とにかく貧富の差が大きな国です。
 今年の訪問の際には、衣類のほか、ミルク、オムツ・メガネ(子供用・大人用)、などの品々 が欲しいといわれました。アジア連帯委員会は、このような状況を踏まえ今後の協力関係など について話し合う予定です。